1.ラーメン屋でとなりに座った高校生が甲子園予選で僕の母校に勝った高校の生徒だった。
僕の母校の野球部はベスト16で負けてしまった。
ナイスファイト。
いい試合を見せてくれてありがとう。
朝早くから夜遅くまで土まみれになってひたすら白球を追いかけていた頃は、
遠い昔のよう。
あれだけ悩んでしんどかった日々なのに
今はもう、
どこか遠い場所で起きた美しい思い出になっているから不思議だ。
休日での仕事帰り。
疲れた身体を味噌ラーメンで満たしていると
となりのカウンターに座ったサッカー部らしき高校生たちが野球の結果を気にしていた。
よくよく聞き耳を立てていると、
僕の母校が負けた高校の生徒たちだった。
彼らの高校が大金星をあげたらしい。
ベスト4。
僕まで嬉しくなった。思わず彼らとハイタッチしそうになった。
自分たちが負けたチームを応援してしまうのは人間の性なのか。
明日も勝手に応援しています。
甲子園、いけよ。